古い組織といふものについて

今、自分が関わっている古い組織がある。いや、伝統のある組織がある。

大学の部活動のOBOG会である。

 

そこでは若手の数が少ない。何故か?様々な理由はあるにせよ、個人的には単純にやりたくないからだと思う。

なぜやりたくないのか?いわゆる日本的な面倒くさそうな組織だと感じるからだ。(とはいえ、もう少し多くの人間が現役時代の感謝を込めて関わりは増やして欲しいなとは思うけど)

 

ただ、若手若手と思っていた自分自身も気づけば中堅と言える歳になってきてしまい、そろそろちゃんとお手伝いをさせていただこうかと考えている。もちろん以前からちょこちょこお手伝いはさせて来ていただいていたが、付かず離れず、あまり本筋に近寄らないようにしていたのはある。

それは上記の理由からだった。

 

古い組織ってのは基本的に排他的でよそ者・新参者を受け入れない。京都というと京都の人に怒られると思うが典型的なステレオタイプとしてそんな感じだ。

 

そんな組織なので若手や外部などの新しい血が入ると必ずコンフリクトが起こる。

 

若手は血気盛んだ。お世話になった組織に役に立とうと躍起になって動こうとする。

伝統やタブーにも足を踏み入れようとすることもあるだろう。

 

そうなれば必ず問題にぶつかることになる。

 

何か新しい提案1つとっても、新しい人間には組織の歴史的背景が分からないため、旧来いる組織の人達の心象を害するような行動をしてしまうことがある。

 

願わくば、その新しい人間が歴史的背景を把握し、リスペクトを欠かさないように動き、古株の人間の心象を損ねることの無い行動が出来るような能力を有していることが理想だが現実はなかなか難しい。なにせそもそもそういう能力の人間は少ないし、皆本業の仕事を持っている上での片手間なのだ。

 

もしくは、古株の人間が新しく入ってきた人間の無理解に対しての理解を示し、協調するような動きが出来れば理想だが、それも中々難しい。

古くからいる人間からすれば新しく入ってきた人間が毎度同じような事を繰り返すように見えるかもしれない。でもそれってそういうものだし、それを都度排除していたら新しい人間は入ってこない。

現代的に言えばggrksってことなのだけど、そうは言ったって知らないものは知らないのだ。

 

しかしながら人は死んでいく。新しい人間が入らなければ組織は存続しない。

 

上記のコンフリクトを解消しない限り組織は動脈硬化を起こし死んでいく。

そして、若手がせっかく頑張ろうと思ったのにやっぱり変わらないよ、この組織は、という捨て台詞とともに去っていく未来が浮かんでしまう。

そんな事は絶対に避けたい。

 

象徴的なこんな出来事があった。

OBOGが大会会場で現役の選手と会ったが挨拶をしなかったと。最近の現役はどうなっているんだとのクレームがあった。しかしながら、そのOBOGも現役と接する機会を設けていなかった(例えば大会の応援に来るなど)ないし機会が少なかったので現役が本人の事を知らないこともやむを得ない。

この場合、皆さんだったらどう捉えるのだろうか?

  1. 現役選手に顔も見たことがない卒業生に対してしっかりと挨拶をしろ、と指導すべきなのだろうか?
  2. それとも卒業生側が一言、卒業生だよと声をかけて歩み寄るのか?

 

双方必要なことではあるかと思うが、前者には限界があるため、後者を強めるべきだと私は考える。

 

しかしながら、とある会でこの議論をしていた際にあるOBに後輩なんかに頭を下げられるか!と怒られたことがある。

私はその件は未だに納得していないし、そのような考え方が組織を殺すものだと思っている。私は後者を強めるべきだと考えているし、その主張は今後も変わることは無い。

 

そもそも現役の大学生時代、目上の人間と積極的に話したいと思う人間がどれだけいるのだろうか?(自分は好きだったが)

いない、という前提で考えたほうが合理的だ。むしろ話したいと思われるような人間に自分たちがなるべきなのだ。いるでしょ?毎度必ず話を聞きに行きたくなるような人って。

 

自分が大学生と朝まで飲み明かす理由はそこにある。(ただ飲みたいだけかも)

どんなに有名選手だって卒業後数年すれば忘れられてしまう。でも共通で知っているOBが一人でもいれば架け橋になるでしょ?そうありたいと思う。

 

偉そうな事を書いているが、組織への貢献度は諸先輩方に比べるべくも無い。今後、僅かながらでもその一助になればと思っている。

 

自分はこの組織に積極的に関わっていくことを決めた。覚悟した。

覚悟したって事は色々な困難があっても乗り越える覚悟をしたってことだ。頑張りたいと思う。

 

今後も諸先輩方をイラつかせることがあるかも知れないが、何卒ご容赦たまわりたい。もちろんそのような事が無いように注意は払いたい。

 

そして自分が古株に回った時は、新しい血を積極的に受け入れる人間でありたいと思うし、そういう組織であるようにしていきたいと思う。

 

まあ今いる間は頑張りたい。でも本当にめんどくさくなったらまたピューッとオーストラリアとか行っちゃうかもよー

まあいいんだ。今度のフットサルで天に召されるかもなのでそしたらその先も後も無いんだから。

 

最後にひとこと。みんな会費はちゃんと納めてね。てへぺろ

 

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